オールインワン化粧品とは? 特徴とメリット・デメリットを解説!

Step-1 オールインワン化粧品とは? 特徴とメリット・デメリットを解説!

特集:私の肌が喜ぶ、ベストなオールインワン化粧品を選ぶために

STEP-1 “ オールインワン化粧品の「特徴」と「メリット・デメリット」

オールインワン化粧品は、多くのユーザーから強い支持を受け続け、飽和状態と言われながらも市場規模は拡大しています。
各メーカーが競うように商品展開し、様々な肌悩みに応える魅力的な成分配合の商品や、あらゆるテクスチャや容器形状の商品が扱われ、ユーザーは幅広い商品の中から好みのものを選択できるようになりました。

それだけに、「どれを選べばいいんだろう?」「自分の肌に合うのはどれ?」と悩みますよね。

自分の肌にとってのベストな商品を選ぶためには、まず、オールインワン化粧品の特徴や、メリット・デメリットを知ることが大切です。それを知ることで、自分のニーズに合うかどうかが分かります。

このページは、オールインワン化粧品を知り、「自分の肌が最も喜ぶベストな商品を選ぶヒントとして役立てて頂けたら」と願って企画した特集、第一弾です。オールインワン化粧品の特徴や、メリット・デメリットを詳しくお伝えします。

STEP-1

自分の肌にとって最善のオールインワン化粧品を選ぶためには、比較・検討のための材料が必要。そのための基礎知識を、3つの STEP で特集しています。

STEP
オールインワン化粧品の「特徴」や「メリット・デメリット」について

STEP-1 は このページ です。
オールインワン化粧品は、なぜ根強く愛されてきたのでしょうか。それは、オールインワン化粧品の特徴や、メリット・デメリットを知ることで、理由が分かります。
オールインワン化粧品が自分の希望に合うかどうかも、ここで判断できるようにご紹介します。

STEP
オールインワン化粧品の「使い方」と「注意点」を知っておく

その日の肌の調子や季節に合わせて、賢く使う。手軽にケアできることがオールインワン化粧品の魅力だけど、時にはリッチにスペシャルケアとしても使いたい。そんな様々な場面での効果的な使用方法を特集。オールインワン化粧品選びで失敗しない注意点もチェックしておきましょう。

STEP
オールインワン化粧品、肌悩み・年代別の賢い「選び方」

オールインワン化粧品の良さは分かるし自分の希望にも合いそうだけど、「自分の肌には、どれを選べば良いの?」という人のために、賢い選び方のヒントを。

オールインワン化粧品の特徴を確認し、メリットとデメリットをチェックしたうえで、どんな人と相性が良いのか、なぜ根強く愛され続けてきたのかを解明していきましょう。

これらのことが分かれば、自分との相性も見え、判断材料の1つになるはずです。

INDEX

オールインワン化粧品とは?

オールインワン化粧品とは、化粧水・美容液・乳液・クリーム・下地など、複数の基礎化粧品などの役割を、1つのアイテムで果たすことができる化粧品です。

オールインワン化粧品誕生の歴史

オールインワン化粧品が市場に出回り始めたのは、今から20年以上前。皮膚の専門家である城野親德氏が肌トラブルを抱えた人々と向き合うなかで「肌トラブルの全ての原因は角層の水分不足」という結論に至ったのが始まりでした。

開発当初、肌に負担となる成分は配合せず、肌に必要な成分だけをたっぷりの水分と一緒に確実に届けることができる理想の素材として導き出したものが “ゲル” でした。

そして1998年12月12日、初代『アクアコラーゲンゲル』が誕生。当時オールインワンゲルというアイテムは市場に無かったため、「たった1つ」でスキンケアが完了するこの商品は、女性たちに強いインパクトを与えます。

翌1999年にはドクターシーラボが設立され、現在でもオールインワン化粧品の市場では、同社の『アクアコラーゲンゲル』が人気商品の1つとして君臨し続けています。「オールインワン化粧品」といえば、ジェル(ゲル)状のものを思い浮かべる人が多いでしょう。

1998年、オールインワンゲルが市場に登場。肌に理想の素材がゲルだった。

オールインワン化粧品の特徴

オールインワン化粧品の特徴として、化粧水・美容液・乳液・クリームなどの工程をたった1つのアイテムで完了できるため、基礎化粧品をラインで揃える必要がなく、コストパフォーマンスに優れています。

それぞれの工程にかける時間を1つで済ませられるのですから、時短にも繋がりますよね。そして、1つの工程で済ませられるということは、肌への摩擦刺激を最小限に抑えることにもなります。

これまでラインでケアしてきた人なら、「たった1つのケアで肌は乾燥しないの?」と心配になるかもしれませんね。しかしオールインワン化粧品は、保湿力が自慢の商品が多いのです。

たとえば、オールインワン化粧品はジェル(ゲル)状のものが主流ですが、このテクスチャ自体に保湿力の秘密があります。

化粧品にとろみをつけたり、ぷるっとしたジェリー状にする成分であるヒアルロン酸や増粘剤には、水を抱え込む働きがあり、優れた保湿力を発揮します。

そのうえ乳化剤だけでは困難な安定化も可能なため、水性成分も油性成分も配合することができます。こうした特徴を生かし、ニーズに合わせて様々な成分が配合されています。

スキンケアが1つのアイテムで完了。簡単だけど、しっかりした保湿力が自慢。

オールインワン化粧品のメリット

オールインワン化粧品が人気を維持している理由は、やはり多くのメリットがあるからです。そのポイントをいくつかご紹介しましょう。

どんなものにもメリットとデメリットがありますが、オールインワン化粧品は自分にとってメリットが多いのか、それともデメリットが多いのか……それを冷静に見極めれば、きっと次の選択に繋がるはずです。

肌への負担や刺激を、最小限にとどめる

オールインワン化粧品はもともと、肌になるべく刺激を与えず、トラブルを防ぎ、しっかり保湿ができることを考えて誕生したものでした。

オールインワンなら1アイテムで完了するため、肌に摩擦などの刺激を与える回数が減り、敏感な肌にも負担をかけにくいという特徴があります。

保湿力が高い

現在販売されているオールインワン化粧品は非常に多様化しており、様々な肌悩みに対応する成分が配合されています。それでも、多くの場合は保湿力がベース。中でも人気のオールインワンジェル(ゲル)化粧品は、そのジェル状のテクスチャ自体が保湿力に秀でています。

なぜなら、化粧品にとろみをつけたり、ぷるっとしたジェリー状にする成分であるヒアルロン酸や増粘剤には、水を抱え込む働きがあります。また、ジェルは肌に停滞する時間が長いので、湿潤効果を高めたり、水分の蒸散を防いだりする効果が期待でき、優れた保湿力を発揮。

そのため、肌の保湿力を高めたい人や乾燥肌の人にもおすすめできます。

多くの肌悩みは保湿力の低下によって加速するため、化粧品の保湿力は何より大切な働きだと言っても過言ではありません。オールインワン化粧品を使ってみて、一番初めに実感したのは保湿力だったという人も多いのです。

水性成分も油性成分も配合できる

オールインワン化粧品を語る際に、水性成分または油性成分を配合できないというデメリットを挙げているのを見ることがありますが、それは正しいとは限りません。

先に触れた増粘剤は、多くのジェル(ゲル)状オールインワン化粧品に配合されており、水性成分と油性成分を配合した際、乳化剤だけでは困難な安定化も可能にしてくれます。ですから、ジェル状のオールインワン化粧品は、水性成分も油性成分も配合できる場合が多いのです。

また、増粘剤は化学合成したものだけでなく、海藻や植物などから抽出したもの、微生物によって発酵し生成されたものなど様々な種類があります。

基礎化粧品ラインの個別購入が不要

オールインワン化粧品の場合、化粧水・美容液・乳液・クリーム・下地などの基礎化粧品をラインで揃える必要がありません。

魅力的な成分やシリーズを見つけても、ラインで揃えるとなると二の足を踏んでしまうこともあるのではないでしょうか。
オールインワン化粧品なら、高価で贅沢な成分が配合されていても1アイテムの購入で済ませられるので、手が出しやすいという利点があります。

もちろん、たっぷり使いたい成分をプラスαしたり、肌の調子に合わせて他の化粧水・美容液・乳液・クリームなどと合わせて使うことも可能です。

コストパフォーマンスが上がり、大幅な時短に繋がる

化粧水・美容液・乳液・クリーム・下地などを兼ねるオールインワン化粧品の魅力は、そのままコストパフォーマンスの良さと時短に繋がることは、先ほども書いた通り。

化粧水~クリームまでの4ステップ、下地までなら5ステップを1アイテムで済ませられるのですから、単純に計算しても、時間とコスパは4分の1から5分の1になります。

コストパフォーマンスと時短
化粧水~クリームまでの4ステップなら
これだけ節約!
化粧水~下地までの5ステップなら
これだけ節約!

具体的に、コストで確認してみましょう。

仮に1つのアイテムが 2,000円 だとすれば、ライン使いだと4ステップで 8,000円 、下地までの5ステップだと 10,000円 が必要になります。そてをオールインワン化粧品に置き換えれば、それが各 2,000円 で済むというイメージです。

4ステップの場合ライン購入なら、8,000円 必要。2,000円 に抑えられて 6,000円 節約!
5ステップの場合ライン購入なら、10,000円 必要。2,000円 に抑えられて 8,000円 節約!
※ 1アイテム 2,000円 とした場合

コスパと時短は、オールインワン化粧品のメリットの中でもとても大きな魅力ですよね。

オールインワン化粧品のデメリット

次は、デメリットを見てみましょう。いくらメリットが沢山あっても、デメリットにどうしても譲れない点があれば後悔してしまうかもしれませんよね。自分にとって相性が良いのかそうではないのか、しっかり見極めましょう。

ライン使いのような微調整ができない

オールインワン化粧品であるということは、化粧水・美容液・乳液・クリームなどをラインで使う化粧品のように「今日は美容液を使おう」とか、「今夜はクリームを多めにしよう」というような調整ができません。

そのため、その日の肌の調子や季節に合わせて微調整したい人は、オイルなどを別に用意したり使い方の工夫が必要になります。

ベタつきを感じることがある

オールインワン化粧品の主力であるジェル(ゲル)状の化粧品は、ベタつきを感じるものがあります。それはクリームやオイルなどのベタつき感とは感触が異なります。敢えてオノマトペで表現すると、クリームが “ベタベタ” と表現されるとすれば、ジェルの場合 “ペタペタ” という感じでしょうか。

商品によっては、パックをしているかのように肌の上に長時間残るものもあります。それが保湿力の源でもあるのですが、苦手な人もおられるかもしれません。

使用感については感じ方に個人差がありますが、当サイトの商品紹介ページでレビューを紹介していますので参考にしてみて下さい。

メイクをするとポロポロ崩れる商品がある

最近は減りましたが、ジェル(ゲル)状の化粧品をたっぷりつけた後や、時間を置かずすぐにメイクを始めた場合に、ファンデーションと一緒になってポロポロ崩れてしまう商品があります。

1日の終わりや就寝前しか使用しないと決めている場合なら問題ありませんが、メイク前にも使いたい場合は、購入前に確認しておきたいポイントです。これも、当サイトの商品紹介ページで記載していますので、ぜひ参考にして下さい。

ジャータイプの容器が多い

個人的な好みの問題とも関係しますが、オールインワン化粧品の中でも主力のジェル(ゲル)はジャータイプの容器が多く、スパチュラで必要な分量をすくって使う必要があります。

徐々にポンプタイプも増えてはいるものの、依然ジャータイプが主流でこの傾向は現在のところ変わりそうにありません。

メリットとデメリットを理解して見極める

以上、メリットとデメリットを挙げましたが、両方を比較して自分にとってより大きいと感じたのはどちらでしょうか。ここは大事なところですので、じっくり確認してみましょう。

メリットと比較して、デメリットを許容できる?

頭の中を整理しやすくするために、上に挙げたデメリットをもう一度一覧にし、解決方法を探ってみました。
これを見て、自分は許容できるかどうかを考えてみてくださいね。ここがスッキリすれば、迷いの多くはなくなるはず。

DEMERIT
ライン使いのような微調整ができない

化粧水・美容液・乳液・クリーム・下地などを兼ねるということは、人によってメリットにもデメリットにもなります。1年中オールインワン化粧品でOKという人もいれば、その日の肌の調子に合わせて美容液をプラスしたり、クリームをマイナスしたりなどの微調整をしたい人もいるはず。微調整したい派は、オールインワン化粧品に加えて肌に合わせてオイルなどを買い足すことが許容出来るかという点を考えてみましょう。

DEMERIT
ベタつきを感じることがある

使用感に関しては個人の好みや肌との相性があるので、本人だけが答えを持っていることかもしれません。これまでの経験を思い出してみてどうでしょうか。オールインワン化粧品はジェル(ゲル)状のものが主流ですが、ベタつきが苦手な方は、もっと軽い使用感の商品を選択するのも一つの方法ですね。

DEMERIT
メイクをするとポロポロ崩れてしまう商品がある

最近はポロポロ崩れるものは減ってきましたが、メイク前に使用する予定なら事前に要チェック。当サイトの商品紹介ページでも記載していますので、ぜひ参考にして下さい。

DEMERIT
ジャータイプの容器が多い

ジャータイプはちょっと面倒だと感じる人もいるかもしれません。容器をポンプに入れ替えるのは消毒などが面倒だし、ぜひポンプタイプの商品を増やして欲しいところですが、ジャータイプがどうしても許容できない場合は、ポンプ容器などのオールインワン化粧品を選びましょう。

「デメリットはあるけど、何とか許せそう」「自分にとって、メリットのほうがより大きいかな?」と感じれば、自分の希望に合う商品を探すステップに進みましょう。

オールインワン化粧品と相性の良い人

これまで紹介してきたオールインワン化粧品の特徴を踏まえると、オールインワン化粧品と相性の良い人はどんな人かも見えてきます。

肌が弱い、肌が敏感

基礎化粧品のステップを1つのアイテムで済ませられるということは、肌への摩擦による刺激を最少限に抑えられます。

また、化粧品の成分は多ければ良いというものではなく、成分の数が増えれば増えるほど、肌に合わない成分が含まれる可能性は上がります。そのような場合、シンプルな成分のものをチョイスして、1つのアイテムで自分の肌に合わない成分のリスクを減らす選択が有効です。

オールインワン化粧品なら、① 摩擦による刺激を最少限に減らし、② 肌に与える成分も少なく抑えることができる。

スペシャルケアを取り入れたい

オールインワン化粧品の主力であるジェル(ゲル)状のものは非常に滑りが良いため、優しくマッサージを行うことが可能です。肌に余計な負担をかけにくいテクスチャのものが、たくさん用意されています。

普段、ライン使いしている人でも、贅沢成分配合のものを1つ用意しておき、日常ケアのついでにスペシャルケアをするなど、最低限の労力でしっかりケアしたいというわがままなニーズにも応えてくれます。

マッサージの詳しいやり方については、下の記事をご覧ください。

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安く、簡単に済ませたい

これまで触れてきた通り、コストパフォーマンスに優れ、時短にも繋がるオールインワン化粧品。安く、簡単に済ませたいという合理的な人には非常に適した選択であると言えるでしょう。

忙しい朝も、疲れた日の夜も……たった1つのケアで済ませられるということは、気分的にもとても楽になれます。

年齢肌対策、アンチエイジングケアがしたい

特に年齢を重ねてくると、毎日美容に時間をかけるのは億劫。だけどアンチエイジングケアはしっかりしておきたいという贅沢なニーズが増えてきます。

年齢肌の敵であるシワやシミは、肌の水分量が少ないと加速します。アンチエイジングのためにも保湿力は非常に大切ですが、肌の水分量や皮脂量は年齢と共に減少してしまいますよね。

しかしオールインワン化粧品は保湿力が高いものが多いため、年齢肌の悩みを抱える女性の力強い味方になってくれます。特に、年齢肌向けのオールインワン化粧品は、幅広く様々なものが用意されています。

オールインワン化粧品には、選ばれる理由がある

コスパや時短の合理性に加え、保湿力などの機能性、肌の調子に合わせて自由にアイテムを加えたり、伸びの良さからマッサージもできる応用性など、オールインワン化粧品の魅力はたくさんありました。

現在では多くのユーザーの人気に支えられ、各メーカーが様々な肌悩みに応える商品を販売しています。テクスチャや容器もさまざま。自分の肌に合う商品はきっと、すでに用意されているはずです。

自分の肌との相性や肌悩みにピッタリ合う商品を見つけ、機能性と保湿力を存分にご自身の肌に取り入れ、その魅力を実感して下さい。

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