特集:私の肌が喜ぶ、最善のオールインワン化粧品を選ぶために
STEP-3 “ 肌悩み・年代別の賢い選び方 ”
STEP1 では、オールインワン化粧品の特徴やメリットとデメリットを確認し、自分にとってデメリットがメリットを上回るか、希望に合うかを見てきました。次の STEP2 では、オールインワン化粧品の詳しい使い方や注意点をチェック。
この STEP3 では、オールインワン化粧品の選び方を特集します。「あなたにとって、最善のオールインワン化粧品を選んで欲しい」と考えて企画した特集の集大成でもあります。
多種多様なオールインワン化粧品が販売されるようになり、嬉しい反面、自分に合うものはどれなのか、迷ってしまいますよね。あなたは、基礎化粧品に何を求めますか? その希望によって、自ずと選び方も変わります。
具体的に、あらゆる選択肢の中から自分に合うものを選ぶ基準をご紹介しています。ぜひ、納得できるものを選び、最大限にオールインワン化粧品を活用しましょう。
使用感、美容成分、価格、そして肌悩み……化粧品に望むことは、人によってさまざまです。多くの人が求めるニーズ毎に、オールインワン化粧品を対応させながら詳しくご説明しましょう。
特 集|STEP-3
自分の肌にとって最善のオールインワン化粧品を選ぶためには、比較・検討のための材料が必要。そのための基礎知識を、3つの STEP で特集しています。
オールインワン化粧品は、なぜ根強く愛されてきたのでしょうか。それは、オールインワン化粧品の特徴や、メリット・デメリットを知ることで、理由が分かります。
オールインワン化粧品が自分の希望に合うかどうかも、ここで判断できるようにご紹介します。
その日の肌の調子や季節に合わせて、賢く使う。手軽にケアできることがオールインワン化粧品の魅力だけど、時にはリッチにスペシャルケアとしても使いたい。そんな様々な場面での効果的な使用方法を特集。オールインワン化粧品選びで失敗しない注意点もチェックしておきましょう。
STEP-3 は このページ です。
オールインワン化粧品の良さは分かるし自分の希望にも合いそうだけど、「自分の肌には、どれを選べば良いの?」という人のために、賢い選び方のヒントを。
テクスチャの種類で選ぶ
オールインワン化粧品の選び方の1つの方法は、テクスチャ。
オールインワン化粧品には様々なテクスチャタイプが用意されており、好みの使用感や肌質に合わせ、自分にピッタリ合うものを見つけることができます。
ジェル(ゲル)タイプ
オールインワン化粧品で大半を占めるのが、このジェル(ゲル)タイプ。
そのジェルの中でも、さっぱりしたものからしっとりしたものまで使用感は幅広く、様々な年齢層や肌質の人が愛用するタイプです。もともとオールインワン化粧品はこのジェルタイプの商品に火がついて人気となり、広く普及しました。その人気が定着し、現在に至っています。
そもそもオールインワン化粧品のジェルタイプが誕生したのは、肌に必要な成分だけをたっぷりの水分と一緒に確実に届けることができる理想の素材としてジェルが選ばれたものが始まりでした。
多くのジェルタイプは、水溶性成分だけでなく油溶性成分を配合することもできます。
化粧水タイプ
化粧水は、肌を柔軟にして成分の浸透を高め、水分や水溶性成分を与えて肌にうるおいを与える役割があります。
基本的に油分を含まないため、オールインワン化粧品の中ではさっぱりした感触のものが多く、油分が配合された化粧品を使った場合にニキビや吹き出物が出やすい人に向いています。
水のようにサラサラしたものから伸びの良いトロリとしたものまで、テクスチャには幅があります。
乳液・ミルクタイプ
乳液・ミルクタイプは、ラインの乳液と同様、クリームタイプより軽めの使用感で、皮膚の保護や、皮脂の代替として皮膚表面に皮脂膜を構成し、皮膚閉塞性を高めて水分の蒸散を抑制します。
簡単に言うと “肌にフタ” をする働きですね。こうした働きを持つ親油性の成分のことを「エモリエント成分」と呼びます。
クリームタイプ
クリームタイプは、上の「乳液・ミルクタイプ」より更に油分が豊富に含まれ、よりしっとりした使用感が得られる「エモリエント成分」が豊富に配合されている場合が多いといえます。
ここでは、肌にフタをするエモリエント成分について、より詳しく説明しておきましょう。
- バリア機能保護による過剰な水分蒸散抑制
バリア機能の保護・肌の水分蒸散抑制は代表的なエモリエント作用で、皮脂の代替として皮膚表面に皮脂膜を構成し、皮膚閉塞性を高めて物理的に水分蒸散を抑制します。 - 角質層の一時的な柔軟化(皮膚コンディショニング)
角質層の一時的な柔軟化も代表的なエモリエント作用のひとつで、また水分蒸散抑制と重複しますが、皮脂膜を構成し水分蒸散を抑制することで角層に水分が保持され、皮膚を柔軟に整えます。 - 皮表での水分保持(ラメラ機能形成能を有する場合)
エモリエント作用を有する親油性成分の中には以下のようにラメラ液晶構造の形成能を有する成分(セラミド類似成分)があり、ラメラ液晶構造は、脂質と脂質の間に水分(結合水)を挟み込む(抱え込む)ため、皮膚表面で水分を保持するため、優れたエモリエント作用となります。
出典:化粧品成分オンライン
このように、親油性の成分が配合された乳液・ミルクやクリームは、エモリエント成分によって肌にフタをし、皮膚の水分を保持することができます。
肌質や季節などに応じて種類や量を使い分けるなど、エモリエント効果を適切に活用しましょう。
肌悩み別・美容成分で選ぶ
次に、肌悩みや美容成分で選ぶ方法です。肌悩みによって求める成分が決まってきますので、ここでは美容成分とその主な働きについて見てみましょう。
シワの悩みに
年齢肌の深い加齢ジワは保湿ケアでは改善できませんが、乾燥による初期の小ジワは、保湿ケアによってうるおいを補給することで対応できます。
おすすめ成分
エイジングに伴うシワは真皮のコラーゲンが減少して皮膚全体が弾力を失うことが原因。肌の弾力を高めるケアが有効なシワ対策になりますので、おすすめの成分はレチノールやビタミンC誘導体です。
コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促す働きを持つ、ビタミンAの1種。肌の正常な代謝を促してコラーゲンを増やし、シワやたるみ、たるみによってゆるんだ毛穴の開きなどを改善します。
- 化粧品表示例:レチノール
- 医薬部外品表示例:レチノール
シミを予防するほか、肌内部のコラーゲン生成を促してハリを与えたり、皮脂の分泌を抑えてニキビを防いだりする成分です。
- 化粧品表示例:リン酸アスコルビルMg、アスコルビルグルコシド、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)、イソステアリルアスコルビルリン酸2Na(APIS)
- 医薬部外品表示例:リン酸L-アスコルビルマグネシウム、L-アスコルビン酸2-グルコシド、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、テトラ2‐へキシルデカン酸アスコルビル
たるみ肌の悩みに
ハリや弾力を失う原因の1つは、真皮にある「コラーゲン」と「エラスチン」の減少です。
おすすめ成分
肌の内部のコラーゲン生成を促す作用のあるレチノール、ナイアシンアミド、ビタミンC誘導体、コラーゲンを守るアスタキサンチンなどが配合されているものがおすすめです。
コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促す働きを持つ、ビタミンAの1種。肌の正常な代謝を促してコラーゲンを増やし、シワやたるみ、たるみによってゆるんだ毛穴の開きなどを改善します。
- 化粧品表示例:レチノール
- 医薬部外品表示例:レチノール
シミのもとになるメラニンが表皮細胞に受け渡されるのを抑制してシミを防ぎ、ほかにも肌荒れやくすみを改善する効果があります。
- 化粧品表示例:ナイアシンアミド
- 医薬部外品表示例:ニコチン酸アミド
シミを予防するほか、肌内部のコラーゲン生成を促してハリを与えたり、皮脂の分泌を抑えてニキビを防いだりする成分です。
- 化粧品表示例:リン酸アスコルビルMg、アスコルビルグルコシド、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)、イソステアリルアスコルビルリン酸2Na(APIS)
- 医薬部外品表示例:リン酸L-アスコルビルマグネシウム、L-アスコルビン酸2-グルコシド、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、テトラ2‐へキシルデカン酸アスコルビル
肌にハリを支えるコラーゲンを、活性酸素(老化の原因)から守る成分で、シワ予防に大きな効果を発揮します。そのほかに、シミを防ぐ働きもあります。
- 化粧品表示例:アスタキサンチン
- 医薬部外品表示例:アスタキサンチン液
シミの悩みに
エイジングに伴う悩みの1つ、シミ。シミとは、皮膚内で作られるメラニンという色素が肌に沈着したものです。メラニンは肌のターンオーバーで自然に排出されますが、紫外線ダメージの蓄積やターンオーバーの乱れなどによって、肌に沈着します。
シミを防ぐ美白有効成分にはさまざまなものがありますが、それぞれ働きが異なりますので選ぶ際にチェックしておきましょう。
まず、美白有効成分は厚生労働省によって定義されていますので、先に確認しておきます。
「美白成分」は厚生労働省によって「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ」あるいはこれに類似した効能を表示することが認められた成分。安全性と有効性(効果)の観点から、配合する量が決められており、配合量を変更するためには新たな薬事申請が必要となる。 現在では、約20種類を超える成分が「美白有効成分」として認可されている。
このように、美白有効成分は主に「メラニンの生成を抑え、シミやソバカスを防ぐ」あるいはこれに類似した効能を持つものですが、これを大きく分けると、成分の種類によって3つの効果に分かれます。
- メラニンの生成を妨げて予防する。
- メラニンを還元してシミを薄くする。
- 肌のターンオーバーを整えてメラニンの排出を促す。
それでは本題の、どんな成分がどんな働きをしてくれるのか、具体的に見てみましょう。
おすすめ成分
美白有効成分で代表的な成分として、トラネキサム酸、アルブチン、コウジ酸、4MSK、ビタミンC誘導体などが挙げられます。また、有効成分としての認可は受けていませんが、医療機関で処方されるハイドロキノンも注目の成分です。
01|メラニンの生成を妨げて予防する
メラニンの生成を妨げて予防する働きのある成分には、次のようなものがあります。
シミが生成される場所で慢性的に起こっている微弱な炎症を鎮め、メラニンを生成する細胞メラノサイトを抑制する働きがあります。トラネキサム酸は抗肌あれとしての効果も持つため、メラノサイトの活性化を抑制する成分として配合されている場合は、商品説明文などにm-トラネキサム酸という名称が使われることもあります。
- 化粧品表示例:ー
- 医薬部外品表示例:トラネキサム酸
メラニン生成に不可欠な酵素であるチロシナーゼの働きを阻害し、過剰なメラニンの生成を抑えてシミ・ソバカスを防ぐ効果があります。効果が強いとされるのがα-アルブチンで、美白有効成分として広く化粧品に配合されているのがβ-アルブチン。通常、アルブチンとだけ書かれているときはβ-アルブチンのことです。
- 化粧品表示例:アルブチン、α-アルブチン
- 医薬部外品表示例:アルブチン
メラニンの生成に関わる酵素チロシナーゼの働きを抑える働きがあります。黄ぐすみのもとをつくらせない作用も。
- 化粧品表示例:コウジ酸
- 医薬部外品表示例:コウジ酸
メラニン生成を抑えることで、シミを予防する成分です。茶色くなってしまったメラニンを淡色化させる働きもあると言われています。“漂白剤” と呼ばれるほど美白効果が高い一方、副作用が起きやすく酸化しやすいという弱点を持っていますので、使用方法に注意しましょう。
- 化粧品表示例:ハイドロキノン
- 医薬部外品表示例:ー
02|メラニンを還元してシミを薄くする
メラニンを還元してシミを薄くする働きのある成分には、次のようなものがあります。
メラニンの還元を促したり、色を薄くしたりする働きがあります。肌内部のコラーゲン生成を促してハリを与えたり、皮脂の分泌を抑えてニキビを防ぐ働きもあります。
- 化粧品表示例:リン酸アスコルビルMg、アスコルビルグルコシド、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)、イソステアリルアスコルビルリン酸2Na(APIS)
- 医薬部外品表示例:リン酸L-アスコルビルマグネシウム、L-アスコルビン酸2-グルコシド、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、テトラ2‐へキシルデカン酸アスコルビル
03|肌のターンオーバーを整えてメラニンの排出を促す
肌のターンオーバーを整えてメラニンの排出を促す働きのある成分には、次のようなものがあります。
酵素チロシナーゼの活性を抑えてメラニン生成を抑制し、シミの部位で生じている慢性的な角化プロセスの乱れに作用して、溜まったメラニンを排出します。
- 化粧品表示例:4-メトキシサリチル酸カリウム塩
- 医薬部外品表示例:4-メトキシサリチル酸カリウム塩
乾燥肌の悩みに
敏感肌や乾燥肌は、皮膚のバリア機能が低下しています。
どんな肌の人にとっても保湿は大切ですが、乾燥肌は特に保湿力が重要。水分保持力を高めバリア機能を担うとされる3つの因子は、「細胞間脂質」「天然保湿因子(NMF)」「皮脂」です。
- 細胞間脂質
- 天然保湿因子(NMF)
- 皮脂
おすすめ成分
これらの3因子をサポートするために、細胞間脂質を補うセラミド、天然保湿因子(NMF)を補うアミノ酸、皮脂を補うスクワラン、また、保水力の高いヒアルロン酸などが配合されたものがおすすめです。
肌の必須成分で、肌表面の角質層に存在する成分。肌本来の三大保湿成分の1つ。水分をつなぎとめてうるおいをキープし、バリア機能をきちんと働かせるための必須成分でもあります。
- 化粧品表示例:セラミドEOP(セラミド1)、セラミドNS(セラミド2)、セラミドNG(セラミド2)、セラミドNP(セラミド3)、セラミドEOH、セラミドAG(セラミド5)、セラミドAP(セラミド6Ⅱ)、セラミドEOS
- 医薬部外品表示例:N-ステアロイルジヒドロスフィンゴシン、N-ステアロイルフィトスフィンゴシン、ヒドロキシステアロイルフィトスフィンゴシン
保湿力が高く、キメを整えてやわらかくし、コラーゲンの原料にもなる成分。角質層の中で水分を保持する役割がある「天然保湿成分(NMF)」の約半分は、アミノ酸で出来ています。
- 化粧品表示例:アルギニン、グリシン、セリン、プロリン、グルタミン酸、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン
- 医薬部外品表示例:L-アルギニン、グリシン、L-セリン、DL-セリン、L-プロリン、L-グルタミン酸、L-ヒスチジン、L-オキシプロリン
肌から水分が蒸発するのを防ぎ、うるおいを保持しながら、肌を柔らかく保つ働きがあります。スクワランはもともと皮脂に含まれている成分「スクワレン」に水素添加し、安定度を高めて酸化されにくくしたもの。水分や汗と混じって皮脂膜となり、乾燥や紫外線から肌を守る天然のうるおい成分になります。
- 化粧品表示例:スクワラン
- 医薬部外品表示例:スクワラン、植物性スクワラン、シュガースクワラン、合成スクワラン
コラーゲンやセラミドとともに、肌本来の3大保湿成分。真皮部分に含まれている成分で、1グラムあたり6リットルもの保湿力があるため、肌の保湿に力を発揮します。
- 化粧品表示例:ヒアルロン酸Na
- 医薬部外品表示例:アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム
敏感肌の悩みに
敏感肌の化粧品選びは慎重に、まずは「敏感肌用」と標記された商品の中から選びましょう。
敏感肌には成分の種類が過剰に配合されていない、シンプルなもののほうがリスクは下がります。敏感肌の人がなるべく気を付けたい成分としては、パラベン、香料、アルコール、たんぱく由来成分などの成分が入っていないものなどが挙げられます。
おすすめ成分
成分では、上の「乾燥肌」でも紹介した、バリア機能をサポートする3因子を補う成分がおすすめです。具体的には、細胞間脂質を補うセラミド、天然保湿因子(NMF)を補うアミノ酸、皮脂を補うスクワラン、保水力の高いヒアルロン酸ですが、これらの成分は敏感肌用の化粧品にも配合されている安全性の高い成分です。
肌の必須成分で、肌表面の角質層に存在する成分。肌本来の三大保湿成分の1つ。水分をつなぎとめてうるおいをキープし、バリア機能をきちんと働かせるための必須成分でもあります。
- 化粧品表示例:セラミドEOP(セラミド1)、セラミドNS(セラミド2)、セラミドNG(セラミド2)、セラミドNP(セラミド3)、セラミドEOH、セラミドAG(セラミド5)、セラミドAP(セラミド6Ⅱ)、セラミドEOS
- 医薬部外品表示例:N-ステアロイルジヒドロスフィンゴシン、N-ステアロイルフィトスフィンゴシン、ヒドロキシステアロイルフィトスフィンゴシン
保湿力が高く、キメを整えてやわらかくし、コラーゲンの原料にもなる成分。角質層の中で水分を保持する役割がある「天然保湿成分(NMF)」の約半分は、アミノ酸で出来ています。
- 化粧品表示例:アルギニン、グリシン、セリン、プロリン、グルタミン酸、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン
- 医薬部外品表示例:L-アルギニン、グリシン、L-セリン、DL-セリン、L-プロリン、L-グルタミン酸、L-ヒスチジン、L-オキシプロリン
肌から水分が蒸発するのを防ぎ、うるおいを保持しながら、肌を柔らかく保つ働きがあります。スクワランはもともと皮脂に含まれている成分「スクワレン」に水素添加し、安定度を高めて酸化されにくくしたもの。水分や汗と混じって皮脂膜となり、乾燥や紫外線から肌を守る天然のうるおい成分になります。
- 化粧品表示例:スクワラン
- 医薬部外品表示例:スクワラン、植物性スクワラン、シュガースクワラン、合成スクワラン
大人にきび肌・皮脂トラブル肌の悩みに
大人ニキビは、頬やあご、首などのフェイスラインにできやすいのが特徴です。発生原因は、バリア機能の低下ターンオーバーの乱れなどに深く関係していると考えられ、症状を繰り返すことが少なくありません。
おすすめ成分
ニキビ肌・皮脂トラブル肌には、皮脂の分泌を抑え肌の代謝を高めるビタミンC誘導体が効果的。乾燥を感じる場合は、セラミドを加えてみましょう。
また、バリア機能改善作用のある成分フラーレンは、ニキビ跡のケアや毛穴改善にも効果がある注目の成分です。
シミを予防するほか、肌内部のコラーゲン生成を促してハリを与えたり、皮脂の分泌を抑えてニキビを防いだりする成分です。
- 化粧品表示例:リン酸アスコルビルMg、アスコルビルグルコシド、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na(APPS)、イソステアリルアスコルビルリン酸2Na(APIS)
- 医薬部外品表示例:リン酸L-アスコルビルマグネシウム、L-アスコルビン酸2-グルコシド、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、テトラ2‐へキシルデカン酸アスコルビル
優れた抗酸化作用、バリア機能改善作用、毛穴改善作用を持ち、肌の老化の原因となる活性酸素を抑え、シワ・たるみ・シミなどを防ぎます。また、持続性も高く注目の成分。他に、紫外線吸収剤の効果促進作用や育毛効果も報告されています。
- 化粧品表示例:フラーレン
- 医薬部外品表示例:-
年齢・年代別の選び方
年代によって、積極的に補いたい美容成分も変わってきます。ここでは、それぞれの年代におすすめの美容成分や、その働きについてご紹介しましょう。
30代の肌悩みに
30歳くらいをピークに皮脂量が減少して水分と油分のバランスが整っていく反面、肌の衰えを感じ始める年代。
30代は忙しく活動する年代でもあり、肌の状態が不安定になりがちです。その不安定なゆらぎ肌を美しく保つためにも保湿成分が大切。ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミド配合のオールインワン化粧品がおすすめです。
また骨に沿って左右対称性に、または目尻の下あたりに左右対称にできるシミ「肝斑」が急増するのが30代~40代。こうしたシミには、トラネキサム酸、ハイドロキノン、ビタミンC誘導体などの成分が配合された化粧品がおすすめです。
40代の肌悩みに
30歳くらいから減少し始める皮脂量に加え、年代と共に減少する水分量。40代からは肌の乾燥を感じることが増えてきます。
また、ホルモンバランスが大きく変化し、20代では28日周期位だった肌のターンオーバーが45日周期位に伸びるなど、肌と身体のエイジングが本格的に始まる年代でもあります。メラニンを含む古い角質が代謝で遅れでくすんで見えたり、シミが濃くなるなど、肌の色が変化して見えます。
保湿ケアや紫外線対策など、本格的なエイジングケアを始めましょう。
50代の肌悩みに
50代は乾燥がさらに進み、肌のたるみによって輪郭も変わって見え始めます。シミやシワ、ほうれい線も気になってくる年代ですよね。まずは保湿力が高いものや、エイジングに注力された商品を選びましょう。
ジェル(ゲル)タイプのオールインワン化粧品なら、肌の働きを助けるツボ押しやマッサージなどのケアを同時に行うのもおすすめです。
朝は保湿に加え、紫外線対策としてビタミンC誘導体やフラーレンなどの成分が配合されたものを肌に与えておきましょう。
60代からの肌悩みに
60代になると、セラミドは20代の約半分に減少。皮膚が固くなり成分の浸透を妨げますので、オールインワン化粧品をゆっくり丁寧に肌に浸透させることを心掛けます。お風呂からあがったら、温まった手ですぐにケアを始めましょう。
ジェル(ゲル)タイプのオールインワン化粧品なら、軽くマッサージを行うのがおすすめです。力を入れ過ぎないことにだけ注意すれば、マッサージは難しくありません。最後は、ゆっくり浸透させることを念頭に、手のひらで肌を包んでゆっくりケアを行いましょう。
また、アンチエイジングや肌悩みに対応したリッチな成分を含んだアイテムを用意しておきましょう。
価格で選ぶ
高価な成分は含まれていなくても、最低限必要な成分を補ってケアを任せたい。コストパフォーマンスを重視したい。
または、少し高価でも魅力的な成分をリッチに補いたい。
あるいは、日頃のケアはプチプラで、時にはハイブランド商品でスペシャルケアを、という人もいるでしょう。
ハイブランドの魅力
化粧品は、高価だから良いとも限りませんし、自分に合うとも限りません。しかし、当然ながら成分には原価があり、高価な商品には魅力的な成分がたっぷり配合されているということも多いですよね。
やはり、高価なものにはそれなりに理由があり、最先端の技術や成分が取り入れられたものは主にハイブランドから出ますし、魅力的な様々な成分が配合されている場合が多いのも事実です。
肌悩みが深刻な場合、やはりハイブランドのほうが納得できる場合が多いかもしれません。
プチプラの魅力
まずはオールインワン化粧品がどんなものか、プチプラから試してみるというのも良い方法です。
プチプラでは不安だという方もおられるかもしれませんが、地味な宣伝広告費で頑張っているメーカーもあります。この穴場の中から良い商品を見つけて、おトクに、自分の目指すケアを取り入れることは可能です。
生活シーンに合わせて
オールインワン化粧品の中には、朝用・夜用が別れている商品もあります。
それぞれに目的が異なり配合される成分も変わるので、こだわり派のあなたはチョイスしてみるのも良いでしょう。
朝だけ
朝用の場合、UVカット効果があったり、光に弱い成分が配合されていなかったりと、昼間の肌を保護する配慮が施されています。
このような朝用のオールインワン化粧品は、比較的ベタつきにくい使用感で、メイクがヨレたりポロポロ崩れることがないような配慮も。乾くのを待つ必要がないものがほとんどですので、これは嬉しいポイントですよね。
夜用には別のものを用意して、朝だけ使うようにしましょう。
夜だけ
夜用は、密封効果でうるおいを肌に閉じ込めて浸透させることに長けています。時間をかけて、あるいは時間差でじっくり浸透させるタイプの商品が多く、保湿力が高く時間が経ってもしっとりしています。
夜用は昼用とは逆に、光に弱い成分が配合されている場合があります。使用方法を守り、夜だけ使用するようにしましょう。
スペシャルケアとして
ジェル(ゲル)状のオールインワン化粧品の他、血行促進や、配合成分を浸透させる効果を持つ、フェイシャルマッサージに適した商品も用意されていまず。化粧ノリや肌の調子が気になる時などに、活用してみましょう。
また、肌の調子が落ちているときや乾燥が気になる時にだけ使うために、リッチな贅沢成分がふんだんに配合されたオールインワン化粧品を用意しておくのも良いでしょう。
マッサージの詳しいやり方については、下の記事をご覧ください。
さあ、自分のためのオールインワン化粧品を選びましょう
様々なニーズに合わせ、それぞれに対応した選び方を詳しくご紹介してきました。
「私の肌が喜ぶ、最善のオールインワン化粧品を選ぶために」と題してお届けしてきたこの特集は、このページで最後です。
どうせ購入するなら、ぜひ、納得して、満足して、長く愛用して頂きたいと思い、あらゆる角度から熱を込めてご説明しました。
オールインワン化粧品が自分のニーズに合うか、また、オールインワン化粧品の中でもどんなものを使ってみたいか、だいぶ絞れてきたのではないでしょうか。自分の希望が明確になったなら、次は自分に合うものを選びましょう!
特集は、この STEP-3 で終了です。あなたにピッタリのオールインワン化粧品が見つかりますように!
この特集記事の他の STEP を読む